特集
2026年 秋祭り特集
担ぐ祭り、曳く祭り、火と灯りの祭り。9月から11月の秋祭り11件を、見どころの性格で分けて紹介します。
11件のイベントを紹介しています(うち9件はこれから行けます)
秋は祭りの季節です。ただ「秋祭り」とひとくくりにすると、実際にはまったく性格の違うものが同じ棚に並びます。人が担ぐのか、山車を曳くのか、火を灯すのか。ここでは見どころの性格で分けて紹介します。
曳く祭り ― 山車と曳山
大きな造形物を人の力で動かす祭りです。
岸和田だんじり祭は、重さ4トンを超えるだんじりが速度を落とさずに直角に曲がります。「やりまわし」と呼ばれるこの一瞬のために、街全体が動きます。
唐津くんちの曳山は14台。鯛や兜をかたどった造形が漆で仕上げられていて、動く工芸品と言ってよいものです。秋の高山祭はユネスコ無形文化遺産に登録された屋台行事で、夜には提灯を灯した屋台が古い町並みを巡ります。
川越まつりの見せ場は夜です。すれ違う山車どうしが正面を向き合い、囃子で競い合う「曳っかわせ」は、昼の巡行とは別の祭りに見えます。
担ぐ祭り、引き合う祭り
体をぶつけ合う祭りです。灘のけんか祭りでは三基の神輿を全力でぶつけ合います。壊れるほど神が喜ぶとされてきました。
那覇大綱挽まつりは方向が違います。巨大な大綱を1万人以上で引き合うもので、綱の規模はギネス世界記録に認定されています。
火と灯りの祭り
日が暮れてから本番を迎えるものです。
鞍馬の火祭では、大小の松明を担いだ人々が山あいの集落を進みます。京都三大奇祭のひとつです。宮島ローソクまつり 萬燈会は対照的で、大聖院の境内をローソクの灯りだけが埋めます。電気の照明ではないため、明るさが一定ではありません。
越中八尾 おわら風の盆は、胡弓と三味線の音色にのせて、無言の踊り手が坂の町を流していきます。にぎやかさとは正反対の、静かな秋の夜の祭りです。
行列と奉納
会津まつりは白虎隊の剣舞から始まり、歴代藩公の行列が鶴ヶ城下を進みます。長崎くんちの奉納踊は龍踊やコッコデショなど、中国やオランダの影響を受けた演目が特徴です。
筥崎宮 放生会は少し性格が違って、生きものの命を慈しむ神事です。7日間を通して参道に露店が並ぶので、祭りそのものより街の空気を楽しみに行く人もいます。
訪れる前に
夜が本番の祭りは、終わる時刻が遅くなります。帰りの交通手段を先に決めておくと安心です。10月以降は日が落ちると冷えるので、羽織るものを1枚持って行ってください。
各イベントの正確な日程・料金・アクセスは、下の記事からそれぞれご確認ください。