特集
2026年 秋のグルメフェス特集
大鍋の芋煮から屋外のラーメンイベントまで、秋に開かれる食のイベント5件。産地を集めた物産型と、1つの料理が主役の単品型に分けて紹介します。
5件のイベントを紹介しています(うち5件はこれから行けます)
秋の食のイベントは、大きく2つに分かれます。産地の味をまとめて集めた物産型と、1つの料理を主役に据えた単品型です。
この違いは好みの問題ではなく、当日の動き方が変わります。物産型は「何を食べるか会場で決める」形なので、滞在時間が長くなり、席の確保が課題になります。単品型は「これを食べに行く」形なので、目的は明確なかわりに、整理券や待ち時間といった段取りが要ります。
産地の味が集まる ― 物産型
さっぽろオータムフェストは、会場が丁目ごとにテーマ分けされているのが特徴です。ラーメン、海鮮、農産物、スイーツ、ワインとお酒。目当てのジャンルの丁目に直行できるので、広い会場でも迷いません。
道内各地の食材や加工品が並ぶエリアもあり、普段は現地に行かないと手に入らないものがまとめて買えます。約3週間続きますが、丁目によって開催期間が違い、前半と後半で出店内容が入れ替わるエリアもあります。目当ての店があるなら、出店期間を先に確認してください。
んめぇ青森フェスは東京・日比谷公園で開かれます。「のんめぇ」は青森の方言で「おいしい」という意味です。陸奥湾のホタテ、大間のマグロ、八戸のイカ。屋台形式でその場で焼いたり揚げたりするので、待っている間から香りが漂います。
りんごは品種ごとの食べ比べができ、地酒とシードルは試飲販売が行われることが多いので、流通量の少ない銘柄に出会えます。都心のど真ん中なので、仕事帰りや買い物のついでに立ち寄れるのも物産型としては珍しい立地です。
1つの料理が主役 ― 単品型
日本一の芋煮会フェスティバルの主役は、「三代目鍋太郎」と名付けられた直径6.5メートルの大鍋です。里芋、こんにゃく、牛肉、ねぎを醤油で煮る山形の内陸式芋煮を、約3万食分まとめて作ります。
面白いのは調理の方法です。バックホーが鍋の中をかき混ぜます。しゃもじ代わりに重機で具材を運ぶ光景は、この行事でしか見られません。油も食用のものが使われています。作る過程そのものが見世物として成立しているので、食べない人が見に行っても持ち帰るものがあります。
東京ラーメンフェスタは駒沢オリンピック公園に全国の人気店が集まります。北海道から九州まで、普段は現地に行かないと食べられない一杯を食べ比べできます。
会場限定の一杯を用意する店が多いのも特徴で、店舗では出していない組み合わせやイベント用に調整したスープが出ます。常連客でも新しい味に出会えるということです。ハーフサイズの提供がある店も多く、1日に複数杯を回るのが定番の楽しみ方になっています。
食のイベントではないが、食べに行ける
筥崎宮 放生会は、生きものの命を慈しむ神事です。食のイベントではありませんが、7日間を通して参道に長い露店の列ができます。新生姜はこの祭りの名物で、この時期にだけ束で売られます。
目当ての料理を決めずに歩きたいとき、あるいは食べること以外の目的も一緒に果たしたいときは、こちらが向いています。
席・混雑・支払い
同じ「屋外で食べるイベント」でも、条件はかなり違います。
| イベント | 席 | 混雑を避けるなら | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| さっぽろオータムフェスト | テントと椅子あり | 昼どきと週末の夕方を外す | 丁目ごとに出店期間が違う |
| んめぇ青森フェス | 共用のテーブルと椅子 | 金曜が比較的ゆっくり回れる | 出店内容と規模は年ごとに変わる |
| 日本一の芋煮会フェスティバル | なし(河川敷で立ち食い) | 朝のうちに動く | 整理券はなくなり次第終了 |
| 東京ラーメンフェスタ | 席数に限りあり | 平日か、開場直後 | 現金を用意しておくと安心 |
芋煮会だけはレジャーシートがあると落ち着いて食べられます。河川敷での立ち食いになり、テーブルも椅子も用意されていないためです。足元は草地と砂利なので、汚れてもいい靴が向いています。
訪れる前に
いずれも屋外です。9月中旬の東京はまだ日中の暑さが残る一方、同じ時期の札幌は夜になるとかなり冷え込みます。行き先の気温を確かめて、日差し対策と羽織るものを、必要に応じて用意してください。
複数のイベントを回る予定なら、物産型と単品型を同じ日に詰め込まないほうが無難です。物産型は歩き回る時間が、単品型は待つ時間が読めません。
各イベントの正確な日程・料金・アクセスは、下の記事からそれぞれご確認ください。